地震による建物の揺れと被害の見える化による防災対策支援に関する研究
本研究では、市庁舎や消防署などの防災拠点建物を主な対象に、地震時の建物の揺れと被害のシミュレーション解析結果を視覚化(見える化)し、建物の地震被害や機能損失·生活困窮の様相を分かりやすく伝達する説明ツールの開発を行うことを目的とする。研究では、豊橋市庁舎および消防署を対象に、構造図書の調査、振動計測等により、地震応答解析のための詳細な構造モデルを構築する。次に、南海トラフ巨大地震で想定される地震動に対して、建物の地震応答解析を行い、構造躯体の被害や室内被害を推定する。さらに、地震後の事業継続·生活維持の観点から被害の分析を行い、建物の地震防災上の弱点を明らかにする。解析には、筆者が開発している建築物の立体骨組解析プログラムSTERA_3Dおよび室内被害解析プログラムSTERA_ROOMを用いて、解析結果や分析結果をCG(コンピュータ·グラフィックス)により視覚化する。さらに、ネットワーク接続型の強震計を設置した常時モニタリングとシミュレーション解析を組み合わせることで、地震後の建物健全性をリアルタイムに判定できるシステムの構築を行う。
防災拠点建物 被害シミュレーション 地震モニタリング 建物健全性
斉藤大樹
豊橋技術科学大学
国内会议
日本神户
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2017-09-16(万方平台首次上网日期,不代表论文的发表时间)