擁壁との衝突を考慮した免震建物の応答低減手法に関する研究 オンオフダンパーの初期クリアランス値の影響について
近年、海溝型巨大地震による長周期地震動や内陸直下地震によるパルス性巨大地震動等の発生により免震建物の免震層に過大な変形が生じ、擁壁に衝突する危険性が指摘されている。筆者らは免震建物を対象として、中小地震あるいは大地震レベルでの応答加速度を抑えつつ、巨大地震レベルでの応答変位を抑制する目的で提案された付加減衰装置のうち、既設建物への適応も意図した簡易な装置であるオンオフダンパーに着目し、その効果を検討している。本論文ではオンオフダンパーの初期クリアランス値が、地震時における上部構造の応答値に及ぼす影響について振動実験および数値解析により検討する。
岸田明子 山下勇紀 西村奈緒 多賀 謙蔵-
神戸大学大学院工学研究科 竹中工務店
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2017-09-16（万方平台首次上网日期，不代表论文的发表时间）